おとなの養生訓

おとなの養生訓 第77回「ビールの泡」 空気遮断し酸化を防ぐ

2015年10月09日 09時25分

 ビールをおいしく飲むコツは、グラスへ上手に注ぐことだといいます。泡をうまくたてて、ビールの上に泡の層をつくり、見た目にもおいしそうに注ぐのです。泡がうまくたたないと、なぜかおいしくなさそうに見えます。実際、泡がうまくたったビールはおいしいモノです。ビールの泡は、ビールを空気から遮断することができるので、ビールの酸化を防ぐことができるそうです。また、泡が上にあると、それが重しになって、ビールから炭酸がそれ以上抜けるのを防ぐことになります。なので、ビールを口に含んだときに炭酸の泡が舌を刺激してビールの味わいをさらに増すことになります。

 論より証拠、ビールを長い時間放置して、泡がなくなったところで飲んでみると、酸化のため味が下がって苦味が強くなり、さらに舌に炭酸の刺激がなくて、薄っぺらでおいしくないものです。ビールは泡が命なのですね。

 こう考えてくると、缶ビールを缶のまま飲むのは、もったいない飲み方であることに気づきます。なぜなら、缶の中のビールはあまり泡が出ていないからです。ジョッキで飲み干すビールに比べて、缶ビールのビールはどこか味わいに欠けるような気がします。缶ビールは一旦コップに注いでから飲むことをお勧めします。

 さて、ビールの泡について、もう一つ気を付けなければならないことがあります。それはグラスには入っているビールに注ぎ足しをしてはいけないということです。グラスの中に置かれたビールは、酸化が進み、炭酸の抜けが進んでいます。温度も上がっています。とりわけ、泡が減っているビールはそうです。そこに新しいビールを注いでも、古いビールによっていわば薄められてしまうので、うまく泡ができません。したがって、すぐに味が悪くなってしまうのです。注ぎ足しはビールをダメにする一番の方法ともいえます。

 ですからビールをお酌するというのは、全くよくない風習であるといえます。土台、ビールをお酌するのは、日本だけの風習です。もう瓶ビールをお酌して注ぎ足しを繰り返すのはやめにしませんか?ビールは大きめにグラスやジョッキに豪快に泡をたてて注いで、飲み干すまで、次を注がないというのを鉄則にしましょう。

(札医大医学部教授・當瀬規嗣)


おとなの養生訓 一覧へ戻る

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

web企画
  • 日本仮設
  • イイファス
  • 川崎建設

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

札幌・月寒東に延べ3.2万m²の日本医療大
2019年05月29日 (5,194)
きのとや、札幌・清田に新店舗 完成は11月中旬
2019年06月08日 (4,814)
札幌市、地下鉄駅をリフレッシュ 10カ年で92億円
2019年05月28日 (2,994)
札幌駅南口再開発が始動 北4西3に超高層複合ビル 
2019年05月24日 (2,919)
芙蓉総合リースが札幌・北10西16に商業施設
2019年06月09日 (2,243)

連載・特集

連載 ルポ色丹島 北方領土ビザなし交流new

ルポ色丹島 北方領土ビザなし交流
開発の波が訪れつつある色丹島の状況を報告します。

連載 おとなの養生訓 new

おとなの養生訓
第161回は「チャーハン」。白飯より 血糖値の上昇が緩やかで、太りにくい 性質があります。