旭川医大が国際医療・支援センター構想 外国人へ門戸

2017年12月02日 09時00分

 旭川医大(旭川市緑が丘東2条1丁目1の1、吉田晃敏学長)は、外国人への医療教育を目的とした国際医療・支援センターの建設を構想している。建設費は150億―200億円を試算するが、施設の詳細は明らかにしていない。建設地は同大敷地にある施設の一部を取り壊して確保。着工時期や完成時期は未定だが、2018年春には設計を終えたい考えだ。

 旭川市を国際的な医療都市にしようとサハリン州との医療協力体制構築などの取り組みを進める同大は、ロシアや中東などの外国人医療従事者への教育を通じて医療技術の世界への普及を目指している。

 国際医療・支援センターは、高度な医療技術の教育を求めるロシアをはじめとした各国からのニーズを受けて計画。複数の企業からの出資で事業費を賄うことから出資企業は事業主体となるが、具体的な企業名などは非公表としている。

 施設は12階建て程度になる見込み。手術室や診察室など大学に不足している施設を配置する予定で、同施設を利用する外国人向けの住居や多目的室を設置する計画もあるという。

 吉田学長は「学内施設を取り壊すため、学生の講義のための施設を建設する必要もあるだろう」と別な工事を行う可能性も示唆。完成時期については「一日でも早い完成を目指す」と話している。


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