稚内北星学園大宗谷地域研究所が取り組む宗谷本線と天北線のヒストリー&ストーリー可視化プロジェクトが、宗谷管内第1号の北海道みらい事業に登録された。宗谷本線と天北線の路線の変遷、鉄路展開に伴う土地利用や地域産業の変化を地図上で映像などを使って可視化する。
北海道みらい事業は、北海道150年事業実行委員会が、150年を迎える2018年の北海道全体を盛り上げるために全道各地の取り組みを応援するもの。登録することで専用ロゴマークの使用や、クラウドファンディング、道の地域づくり総合交付金の事業費補助に関する相談を受けることができる。
登録された宗谷本線、天北線のヒストリー&ストーリー可視化プロジェクトでは、鉄路展開に伴う土地利用や地域産業の変化、人口動態などをマッピングし、変化のきっかけとなる歴史的な出来事について、写真や映像などのデータを地図上に加える。
地域は音威子府村以北を想定。将来的には、鉄路だけでなく道路や航路にも対象を広げ、交通網全体との関連で地域がどう発展してきたのかを可視化することも検討している。プロジェクトの成果はインターネット上でオープンにし、地域で作り上げていくデータベースを目指す。