旭川建管 ヌッカクシ富良野川の砂防本堤部分に着工

2017年12月14日 15時00分

 旭川建管は、ヌッカクシ富良野川火山砂防で進めている堰堤改良を2018年度に本格化させる方針だ。総事業費3億3500万円で砂防堰堤1基をかさ上げするもの。17年度までに副堤と側壁護岸の一部に着工し、18年度から本堤部分に取り掛かる予定。19年度の完了を目指しており、残事業費には約1億4000万円をみている。

かさ上げする1号砂防ダム

かさ上げする1号砂防ダム

 ヌッカクシ富良野川は上富良野町内を流れる渓流で、保全対象に人家866戸、認定こども園など避難所6施設、避難道路の吹上上富良野線がある。流域内には山腹崩壊や渓岸崩壊によって土砂が多く堆積しているため、今後の豪雨等で人家など下流に被害を与えないよう堰堤のかさ上げを計画。12年度に事業化した。

 施工内容は堰堤改良1基で、工事費には2億1500万円を見積もる。十勝岳温泉に近い山腹にある1号砂防ダムが対象で、堤高10m、堤長75mを提高13m、堤長86mに腹付けして土砂の捕捉能力を高める。コンクリート打設量は5400m³を見込む。

 16年度に副堤の垂直壁から施工を始め、17年度は残る副堤部分と側壁護岸の一部の整備を進めている。

 18年度以降の残事業は側壁護岸、水たたき、本堤で、コンクリート打設量にすると5100m³程度となる。うち本堤は4600m³程度で、18年度に残る側壁と合わせて左岸側から工事に入りたい考えだ。上富良野町からも事業推進の要望を受けており、建管は早期の完成を目指している。


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