留萌開建が発注し岩田地崎建設・堀口組共同体が施工している深川留萌自動車道留萌市バンゴベトンネルが18日、貫通した。2019年度の全線供用に向けた最後の大型工事の節目に関係者100人余りが集まり、喜びを分かち合った。
深川留萌自動車道は19年度の全線供用に向け、留萌市大和田ICと仮称留萌IC間4・1㌔で工事を展開。バンゴベトンネルは区間中、最後の大型作工物になる。
延長311m、幅員11・2m、内空断面70・8m²をNATM機械掘削で施工。8月に着工して以来、4カ月強で晴れの日を迎えた。今後、覆工やインバート工などを進め、18年9月の完成を目指す。
この日は、午前10時半ごろブレーカーで終点の坑口を掘削。貫通点を突破し、太陽の光が坑内に入ると拍手とどよめきが広がった。
貫通点清めの儀の後、発注者を代表してあいさつした盛永互留萌開建留萌開発事務所長は「深川留萌道は道内各地を結ぶ重要路線。全線供用になれば、さらなる地域間交流、物流の活発化、緊急医療用道路として活用されることが期待される。住宅街、環境への配慮、他工事との調整など難しい条件の下、進められてきたことに敬意を表したい」と激励。
来賓の高橋定敏留萌市長は「最後の掘削で光が見えたとき留萌地域の新しい未来、時代を開く光と感じた。留萌には数の子をはじめ多くの日本一が存在するが、深川留萌道を使って地域の日本一をたくさんたくさん全国に送りたい。発注者、工事関係者の皆さんにあらためて感謝するとともに無事完成することを願いたい」と労をねぎらった。
樽(たる)みこし担ぎや、鏡開き、乾杯の後、施工者を代表し、岩田地崎建設の山本隆幸副社長が「無事本貫通、しかも実際に機械を使った貫通に立ち会うことができ感激を新たにしている。多くの支えがあってここまでこれたが、これから完成に向け最後の努力をし安全な工事に努めていきたい」と抱負を述べた。
最後に堀口組の堀口哲志社長の発声で万歳三唱し貫通を祝うとともに無事故無災害での竣工を願った。