上川総合局などで構成する天人峡地区活性化協議会は21日、上川合同庁舎で第4回会合を開いた。土砂崩れにより通行止めになっている羽衣の滝遊歩道の復旧工事完了を報告したほか、来年春の供用再開を目指すことを申し合わせた。

来年春の供用再開を目指すことを決めた
同協議会は道環境生活部、上川総合局、上川中部森林管理署、旭川開建、環境省北海道地方環境事務所、東川町、ひがしかわ観光協会で構成する。
羽衣の滝遊歩道は延長634m。2013年5月に遊歩道入り口から500mの地点で国有林斜面が高さ約250m、幅80mにわたり崩壊した。同協議会は土砂崩れ箇所を迂回する新橋を整備することを決め、当初は17年春に遊歩道の通行再開を目指していた。
しかし、昨年8月の台風により天人峡園地に至る道道と遊歩道が崩壊したため工事を一時中断。9月中旬に再開し、ことしの11月上旬に全ての工事が完了した。
供用開始の可否は環境省、東川町、上川総合局が中心となって現地の状況を確認した上で判断。来シーズン以降は通常の供用となるため監視員は配置しないが、倒木・落石の恐れがあることをチラシや看板などで注意喚起する。
羽衣の滝は、日本の滝100選に選ばれている天人峡地区最大の観光資源。松岡市郎東川町長は復旧に関わった各機関に感謝を示しつつ、「供用再開に当たり、安全祈願の意味も込めて、何か記念イベントをやりたい」と話していた。