道建設部と建築関連5団体が主催する2017年度赤レンガ建築賞の受賞作品が決まった。建築賞は「松前町立松前中学校」、建築奨励賞には「訓子府町幼保連携型認定こども園わくわく園」と「恵庭市生涯学習施設かしわのもり」が選ばれた。1月31日に道庁赤れんが庁舎で表彰式を開く。
同賞は、建築文化の向上や地域に根差したまちづくりの推進を目的に1988年に設立。今回で30周年を迎えた。
松前中学校(W造、平屋、延べ5164m²)は、15年8月31日に完成。象設計集団が設計、小川建設・今井工務店・佐々木組など5共同体、計15者が施工を担当した。地元スギを用いた在来工法によって整備したこと、町民や来訪者を迎え入れる構成になっていることが評価された。
奨励賞の認定こども園わくわく園(W造、平屋、延べ1902m²)は久米設計が設計、北成建設・久島工業・丸建工業共同体が施工した。地中熱ヒートポンプによる床冷暖房を整備し、はだし教育を推進している。
恵庭市内にある「かしわのもり」(W造、平屋、延べ949m²)も奨励賞。設計は北大工学研究院都市地域デザイン学瀬戸口研究室とSAデザインオフィス、北洋設備設計が担当。恵庭建設、尾崎設備工業、槌本電設工業が施工した。建設地にあったサクラやモミジなど4本の木を庭に残した設計などが評価された。