道水産林務部は2016年度の木材需給実績をまとめた。全体需給は15年度比5.6%増の722万8000m³と、3年ぶりに前年度を上回った。需要では「合板等用」が2割伸び、「製材用」「パルプ用」も増加。供給実績では道産材、輸入材ともに伸び、道産木材自給率も1.8ポイント増の58.3%となった。
木材需要は10年度からほぼ横ばいで推移し、13年度から減少傾向が続いたが16年度は回復した。内訳は、製材用が住宅資材や輸送用資材の針葉樹製材需要が拡大し、254万1000m³と3.5%増加した。合板等用は、カラマツ合板や燃料用の林地未利用材、移出用原木の需要増加などを背景に24.8%増の131万5000m³となった。パルプ用は1%増の337万2000m³とほぼ横ばいで推移している。
供給は、道産材が製材等用の供給量拡大や、燃料用の需要が高まり9%増の421万7000m³と増加。輸入材は構造用集成材などの増加により1.1%増の301万1000m³といずれも上回り、このうち9割がヨーロッパからだが、16年度はロシアが5.8%を占め、わずかだがシェアを伸ばしている。
道産材自給率は3年連続で上昇し、16年度は58.3%に達した。