木材需給回復723万m³ 道水産林務部が16年度まとめ

2018年01月09日 19時06分

 道水産林務部は2016年度の木材需給実績をまとめた。全体需給は15年度比5.6%増の722万8000m³と、3年ぶりに前年度を上回った。需要では「合板等用」が2割伸び、「製材用」「パルプ用」も増加。供給実績では道産材、輸入材ともに伸び、道産木材自給率も1.8ポイント増の58.3%となった。

 木材需要は10年度からほぼ横ばいで推移し、13年度から減少傾向が続いたが16年度は回復した。内訳は、製材用が住宅資材や輸送用資材の針葉樹製材需要が拡大し、254万1000m³と3.5%増加した。合板等用は、カラマツ合板や燃料用の林地未利用材、移出用原木の需要増加などを背景に24.8%増の131万5000m³となった。パルプ用は1%増の337万2000m³とほぼ横ばいで推移している。

 供給は、道産材が製材等用の供給量拡大や、燃料用の需要が高まり9%増の421万7000m³と増加。輸入材は構造用集成材などの増加により1.1%増の301万1000m³といずれも上回り、このうち9割がヨーロッパからだが、16年度はロシアが5.8%を占め、わずかだがシェアを伸ばしている。

 道産材自給率は3年連続で上昇し、16年度は58.3%に達した。


ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

  • web企画
  • 北海道水替事業協同組合
  • オノデラ

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

藻岩高敷地に新設校 27年春開校へ
2022年02月21日 (3,193)
おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,510)
ヒトデ由来成分でカラス対策 建設業界に鳥類忌避塗料...
2019年06月28日 (1,399)
交通体系整備を考える会、札幌外周高速道を構想
2023年06月20日 (1,380)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,350)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。