札幌市水道局が整備を進めている平岸配水池上部テニスパーク内で、水道事業PR用の水飲み場「ソラノイド」がこのほど完成した。テニスパーク本体と同じ4月下旬ごろの供用開始を見込んでいる。
同配水池では、地下水槽の耐震化に合わせて地上部にあるテニスコートを岩田地崎建設・日本体育施設共同体の施工で再整備。全20面を備えたテニスコートの表層部には、国際基準に合わせてデコターフを採用している。
水飲み場「ソラノイド」は、市水道ビジョンの重点取り組み項目に掲げた利用者とのコミュニケーション充実を図る一環として、水道事業のPRを兼ねてテニスパークの中心部に設置した。
デザインは、札幌市立大大学院デザイン研究科2年の船山哲郎さんが担当。水飲み場を配水池に設置された井戸に見立て、頭上には日陰にもなる屋根を掛けた。
水飲み口数は計11口に上り、子どもや車いすの利用者にも配慮。中央に配置した市水道局公式キャラクター・ウォッピーのモニュメントには、夏でも冷たい水を飲むことができる冷却水用の水飲み口を設けた。水飲み台などの材質には御影石、足元のサークル部分はピンコロ張りの白御影石を使用した。