北見市など北見・斜網地区の11市町は、網走東部流域「林業大学校等人材育成機関」誘致期成会を立ち上げた。道が2020年度の設置を目指す同校の誘致を主眼とするもの。管内では紋別市を代表とする網走西部流域「北海道立林業大学校」誘致促進期成会が先行して活動しているため、双方が連携を模索している。
戦後の拡大造林で植林されたカラマツやトドマツ林が伐採適齢期を迎える一方、道内では林業関連産業の人材不足が顕在化。道は即戦力になり得る人材育成のため、林業大学校など教育機関の新設を計画している。
網走東部流域「林業大学校等人材育成機関」誘致期成会は、北見、網走の2市と美幌、津別、斜里、清里、小清水、訓子府、置戸、佐呂間、大空の9町により17年12月末に発足。津別町は独自に期成会を立ち上げて誘致活動を展開していたが、単独での活動を断念して新団体に合流した。
先行団体の網走西部流域「北海道立林業大学校」誘致促進期成会は紋別市と遠軽、湧別、滝上、興部、西興部、雄武の6町を中心に、域内の森林組合や企業などで構成。17年8月の発足以来道への要請を実施しており、12月には滝上町に本校を設置し、周囲の自治体が研修のフィールドを提供する構想を伝達した。
11日、東部流域期成会がオホーツク総合局に設立趣意書を提出した際、会長の辻直孝北見市長は「別々に誘致するのではなく、オールオホーツクで活動を進めたい」と西部流域期成会との連携の意向を表明。必ずしも北見・斜網方面への学校設置にこだわらない考えで、西部流域期成会側も話し合いに応じる方針を示している。