札幌市などがチカホで建設産業ふれあい展

2018年01月16日 11時03分

 道建設部と札幌市が主催する建設産業ふれあい展が13、14の両日、札幌駅前通地下歩行空間で開催された。建設に携わる各社が知恵を持ち寄り、行き交う人々に建設業の魅力を伝えた。

各業界のプロが高い技術力を生かし、子どもたちを楽しませた

 建設産業について、特に若い人や子どもたちに広く知ってもらいたいとの思いで2016年から毎年開催しており、ことしで3回目。北海道建設業協会の協賛で札幌建設業協会や日本建築大工技能士会札幌支部、北海道測量設計業協会など12団体と道、札幌市が参加し、17のブースを出展した。

 当日は道建設部の京田隆一建設業担当課長もオレンジ色のウインドブレーカーを着て会場を巡回。「開場前から子どもたちが並び、期待してもらえている。歓声や笑顔が至る所にある」と話した。

 地下鉄さっぽろ駅に隣接する北4条付近では北海道左官業組合連合会、北海道型枠工事業協同組合、日本建築大工技能士会札幌支部がそれぞれ技術力を生かし、体験型のブースを出展。子どもたちに椅子作りを体験してもらうブースでは、用意した120脚では足りず、材料を追加した。

 北3条交差点広場では北海道建設作工技建協同組合と北海道鉄筋業協同組合が、足場の組み立て、鉄筋の結束体験コーナーを設けた。ハッカーを用いた結束作業は力がほとんど要らず、一人で何カ所も結び付ける子どももいた。

 日本建築仕上学会女性ネットワークの会が建設業界で活躍する女性を招き、トークショーを開催。資機材メーカーの菊水化学工業や日野興業などの女性研究者5人が体験を話した。菊水化学の児山奈央美さんは同社の女性研究者が開発した、タイルに用いる色砂を応用したジェルキャンドルを紹介し、「研究開発の場合には女性ならではの発想がある」と、会場の若い女性に呼び掛けた。

 札建協は北2条広場で、ICTを活用した最先端の現場技術を紹介。仮想現実(VR)コーナーでは希望者が途切れることなく続き、ヘッドセットを着けた体験者は驚きの声を上げた。

 大通交差点広場では、北海道造園緑化建設業協会がラジコン重機を使った造園体験と竹を使ったコップなどの制作体験を実施。北海道管工事業協同組合連合会は塩ビ管を使った遊びを、北海道電業協会は果物から電池を作る実験をした。


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