札幌市都市局は2018年度、市営住宅光星団地6号棟の全面的改善に着工する。耐震化を含め2カ年で約30億円を投じる全面改修で、工事は建築主体のほか電気、機械、建具、エレベーターなどに分割して発注する見通し。新年度には着工費1億5900万円を予算要求している。主体は6月下旬ごろの公告を見込み、3定市議会での契約承認後、10月ごろの工事着手を予定する。
東区役所周辺に立地する光星団地は9棟構成で、このうち東区北12条東8丁目1に位置する6号棟は1979年の完成。老朽化していることから、耐震化やバリアフリー化と合わせ、躯体を残して内外装を一新する全面的改善を施す。
規模はSRC造、14階、延べ1万1400m²。東西に並列する2棟を北側の渡り廊下で結び1棟とする特殊な形状をしている。現在の住戸は3DKのみ145戸で、幹線道路に面した西側棟1階は飲食店などのテナントスペースとなっている。
今回の改修では、ベランダ側など建物の開口部分のフレーム補強を主体に、柱補強などで耐震化を施す。併せて外壁や屋上防水を更新するほか、各住戸の内装や設備類を一新。バリアフリー化やサッシ類交換などによる断熱性の向上も図る。
住戸数は137戸に再編。3DK以外も備えた複数タイプで構成し、1階には現在未整備の集会所を設ける。
実施設計は建築を北海道建築総合研究所、設備をエイト設計で進めている。工事は主体の議会承認後、電気や機械、エレベーターなどの設備を着工に合わせて複数に分割して発注する。工期は2カ年で、19年11―12月ごろの完了を見込む。