更別村は18日、プロポーザル方式で公募していた村有地の売却先をアハルテケ・アフィニティ(本社・東京、青江美智子社長)に決定した。村職員による選考委員会で運営体制などを審査し基準を満たしたもの。同社の提示額は207万円で26日にも売買契約を結ぶ予定だ。
売却地は勢雄497ほかの17万4352m²で、周辺には村の観光資源となっている霧氷の発生スポットもある。村は景観や周辺環境に配慮して観光や雇用創出につなげる民間事業者への売却を目指しており、応募は同社のみだった。
同社は乗馬クラブとして発足し、馬の育成管理や観光牧場の運営を目的に2017年に設立。取得した村有地ではトルクメニスタン原産で「黄金の馬」とも呼ばれる希少種アハルテケの育成と繁殖牧場を計画し、厩舎(きゅうしゃ)や放牧地を設置する。ことし夏までに海外から8頭のアハルテケを導入し、将来的に30頭程度まで拡大させる見通し。観光牧場を整備しホースセラピーなどの事業も計画している。全体事業費は数億円を見込んでいる。