駒大苫小牧高が学生寮を新設 岩倉建設で3月着工

2018年01月24日 09時30分

 学校法人駒沢大学付属苫小牧高(苫小牧市美園町1丁目9の3、笹嶋清治校長)は、全校生徒を対象とした学生寮新設を3月に着工する。RC造、4階、延べ2821m²の規模で、設計は西村建築設計、施工は岩倉建設に依頼した。グラウンドも併設し、2019年4月の供用を予定している。

 同校には自宅外通学生が全体の約3割いるが、経営者の高齢化などで下宿の閉鎖が相次ぎ、学校で運営する寮の整備を5年ほど前から検討していた。野球部寮はあるが、全校生徒対象は初の試み。

 建設地は同校から南東方向にある道道苫小牧環状通線沿いの苫小牧市明野新町6丁目35の1ほか。敷地面積は約8588m²で、岩倉建設から購入した。昨年11月の理事会で建設を決め、建物施工について同12月に同社と契約している。

19年4月の供用を予定する寮の完成イメージ

 部屋数は男子81室、女子30室。玄関や生活空間は完全に男女別で、オートロックや入退室の自動確認システムも導入してセキュリティー面の充実を図る。個室が基本だが、2人で利用できる部屋も備え、最大で男子102人、女子42人が居住可能。24時間管理が付くほか、教職員の居室も設けて生徒を見守る。

 食堂、格安のコインランドリー、共用のシャワールームとユニットバスも整備。全室にエアコンを完備し、Wi―Fiやシェア自転車の導入も検討している。

 部活動の練習に対応するグラウンドは、敷地の半分ほどを活用し天然芝を張る計画で、フェンス、駐車場、駐輪場も整備する。外構やグラウンドの整備は別途契約するが、現在見積もり中だとしている。

 学生寮は12月に完成、19年1月に引き渡しを予定。寮の名称は未定だが、校風に基づく候補が挙がっているという。3月1日に地鎮式を行う。


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