高砂・水元統合小の主体を4月にも公告 室蘭市

2018年01月27日 07時00分

 室蘭市は、水元小敷地内に高砂・水元統合小の校舎、屋体の主体を、早ければ4月に一般競争で公告する。6月の定例市議会までに入札し、同議会での承認を経て着工できるよう準備を進める。工期は2カ年を見込んでおり、主体は複数工区に分割する可能性がある。

 高砂町1丁目29の1の高砂小と、水元町5の1にある水元小の校舎、屋体はいずれも1960―80年代に建設されたもので老朽化している上、児童数も減少傾向にある。市は、近隣に位置する東明中や室蘭工大との連携も視野に入れ、水元小の敷地約1万8000m²に統合校の校舎、屋体を新築することとした。

 2016年度は岡田設計で基本設計、下国測量で測量を終えた。基本設計によると、水元小グラウンド部分の敷地南側に、校舎と屋体を施工し、既存校舎・屋体がある敷地北側にグラウンドを造成するとともに、運動会などの行事に備えて123台分の駐車場を配置。普通教室は校舎の2―4階の南側に配置し、多目的ホールなども備える。

 開校時の学級数は、両校の児童数の推計から普通14、特別支援3となる見通しで、校舎はRC造、4階、延べ5422m²とする。屋体は2階、延べ1454m²の規模で、基本構造はRC造だが、柱のない広い空間を確保するため屋根部分をS造にした。

 実施設計は、昨年5月に北海道日建設計が税抜き4347万円で落札しており、3月16日までに成果品を受け取る予定となっている。基本設計後に、PTAや連合町会らで組織する推進協議会などの意見も取り入れ、中庭や階段の位置、教室の配置を一部変えたが、延べ床面積や構造などに変更はない見込み。

 校舎、屋体の主体のほか設備関係は電気、管、ガスなどに分けて別途発注する考え。詳細は発注までに固めるが、20年4月の開校を見据え、いずれも19年度までに完成させる考え。開校後は、20年度をめどに水元小の既存校舎・屋体を解体し、跡地へグラウンドを造成し、事業完了を目指す。


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