滝川工高生5人が技術生かし「修理屋さん」奉仕

2018年01月30日 15時00分

 直すものはありませんか―。滝川工高電子機械科の生徒5人が「修理屋さん」として、バス停の待合室を修繕したり、新しくごみ箱を作ったりと、学校で学んだ技術を生かした活動を実施している。これまでの功績が認められ、昨年11月には全国のボランティア活動に取り組む青少年を表彰するボランティア・スピリット賞の「コミュニティ賞」にも輝いた。メンバーは3年生のためまもなく卒業を迎えるが、この1年で経験したことや学んだことを将来に生かしたいと話している。

上は修理屋さんとして活動した5人のメンバー。下は中庭での作業の様子

 同校では、工業高校という特徴を生かし、市民や行政などの依頼を受け何かを修理したり製作したりする「テクノボランティア」を2003年から展開。この取り組みが基になり、16年度に初代「修理屋さん」が誕生した。課題研究という授業の一環のため3年生が参加しており、現在のメンバーは吉田航平さん、沢口蓮さん、猪口聖翔さん、中谷謙信さん、須藤翔矢さんの5人。17年4月から2代目として活動している。

 この5人で初めて依頼を受けた作業は、市民から依頼された新しいごみ箱作りで、吉田さんは「溶接や塗装が難しく大変だった」と振り返る。ほかにも、学校の中庭にあるモニュメントを囲む外枠の製作や立ち入り禁止を示す板を空き家に設置するなど活動の場は幅広い。

 このため、市民と接することも多く、中谷さんや猪口さんは「小さな子どもから高齢の方まで接する機会があり、コミュニケーションの取り方を学べた」と話す。沢口さんもバス待合室の壁の塗装や傷んだところに板を張った作業を例に挙げながら、「高齢の方にきれいになったねと言われうれしかった」と、普段の授業では体験できない経験だったと語る。

 こうした活動や同校が取り組んできたテクノボランティアの功績が評価され、昨年11月にはボランティア・スピリット賞の「コミュニティ賞」を受賞。代表して表彰式に参加した須藤さんは「他の高校生の活動を知ることができ、勉強になった」との感想を述べていた。

 修理屋さん以外にも、部活動や本業の学業もあり4月からは忙しい日々だったという。作業は5人で取り組む場合もあれば2、3人の場合もあり、部活動の予定を調整するなどして協力してきた。

 知識や技術に加え、コミュニケーションや仲間と協力することの重要性を学んだ5人は卒業後、就職し社会人となる。次のメンバーは3月中旬に決定する予定で、後輩に対し吉田さんは「自分から積極的に作業を引き受けてほしい」と期待を寄せる。

 1年間5人を指導してきた秋元利次教諭は「チームワークの取れた良いメンバーだった」と評価。修理屋さんについては「工業高校の存在意義をPRすることにもつながっている」と話している。


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