亡き息子思い「酒場でひろった子守唄」静かなヒット

2018年02月01日 12時00分

 父の思いを亡き息子にささげて―。岩倉建設(本社・札幌)の取締役海洋部長を務める竹中正(芸名・竹中ただし)さんが、演歌の「酒場でひろった子守唄」でクラウンレコードからメジャーデビューして1年がたった。酒場で独り、3年前に亡くなった息子を思い出し、父親の思いを込めたこの歌は、静かなヒットとなっている。

 岩倉建設で30年以上の勤務経験を持つ竹中さんは、入社以来港湾畑一筋の技術者。演歌の世界とも縁が深く、7年前にプライベート版を出して以来、平日は仕事、休日は歌うという、歌手と技術者の両立を続けてきた。

 転機となったのは昨年1月。10年以上の付き合いとなる作詞家高橋美奈子さんが書き上げ、都はるみさんとのデュエット曲「浪花恋しぐれ」で知られる岡千秋さんが作曲を手掛けた「酒場でひろった子守唄」が全国販売となったことだ。

 竹中さんは3年前の2015年、当時30代だった一人息子を亡くしている。歌詞は、逆縁となった息子を一人酒場でしのぶ父親の姿を切々と表現している。

 「最初は泣けて歌えなかった」。竹中さんは当時をこう振り返る。今は「大事な身内、友人、知人を亡くした人への励ましの曲となればとの思いで歌っている」

 昨年1月に発売されたこの作品は、1月のオリコン演歌部門のランキングで新人としては異例の36位に入る。

 岩倉建設の宮崎英樹社長は「初めて聴いた時、しっかりした歌だな、と思った。当社はスポーツや音楽などの文化振興を『企業メセナ』として取り組んでいる。竹中部長の歌もそうした一環として社会に受け入れてもらえれば」と話す。

 ♪たった一人の倅(せがれ)のくせに 俺より先に逝くなんて 小さな頃の面影が酒に浮かんで泣いている 振りかえりゃ 仕事ばかりの明け暮れだった 遅れて俺も逝くからと 盃ひとつ横に置き酒に向かって詫びている―♪

 竹中さんは、歌うことできょうも息子さんと対話している。

 全国のCDショップで販売。カラオケでも配信中だ。


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