ウェザーニューズは、最新の物理気象学に基づきビッグデータ解析を高速化した、日本初の太陽光発電量予測・日射量予測技術活用サービス「新太陽光発電量予測」の販売を始めた。エネルギー関連企業やＩｏＴ市場に向け、雲粒子による太陽光の散乱・吸収を加味したリアルタイムな情報を提供する。

　太陽光発電は、電力の安定供給・利用のため、日射量の実況解析や、日射量、発電量の予測がリアルタイムで求められる。

　一般的な太陽光発電量予測は、地上の観測データから統計的に算出する方法が用いられ、雲の影響による太陽光の散乱や吸収が考慮されていなかった。観測地点の傾向や統計期間にも大きく左右されるので、リアルタイムの気象現象に対応した最適値も求めるのが難しかった。

　新たなサービスでは、同社が参画する太陽放射コンソーシアムで培われたビッグデータ解析と予測技術を活用し、雲による光の散乱・吸収も考慮した太陽光発電量の予測と日射量予測を、1㌔メッシュの高解像度でリアルタイムに提供するのに成功した。

　今後、国内外に広く導入、運営していくことでさらなる予測精度向上に努めるとしている。