UD化や地場産材の活用も 中標津町が公住建替計画で素案

2018年02月08日 09時30分

 中標津町は、2018―27年度を計画期間とする公営住宅等長寿命化計画素案をまとめた。建て替え基本方針では道営を含む27年度の管理戸数を現計画より84戸多い812戸に設定。このうち規模が最も大きい東中団地(202戸)は20年度から5カ年で128戸に現地建て替えする計画を盛り込んだ。

 町は17年度現在、728戸の町営住宅を管理し、このうち228戸が耐用年数を超過。このため、計画的な建て替えや改善、維持管理を推進するとともにユニバーサルデザイン化と地場産材の活用に取り組むことにした。さらに建て替えには買い取り・借り上げ方式やPFI型借り上げ方式などの民間型手法の導入も検討する。

 建て替え時期について、簡易耐火構造平屋建ての東中、宮下の住棟228戸が耐用年数の30年を経過していることから、順次建て替えに着手し、計画期間内に完了。簡易耐火構造2階建てや準耐火構造住宅は宮下、旭第2、宮下高台、東中、計根別に計154戸存在する。このうち東中は簡易耐火構造平屋建て住宅の建て替えに合わせるが、これ以外は長寿命化改善などで対応する。

 356戸ある耐火構造住宅も50年以上経過しているため、長寿命化改善を実施する。

 東中団地の現況は簡易耐火構造平屋の202戸。敷地面積は6万6670m²で1976―84年にかけて整備された。計画戸数は32棟128戸で、W造の平屋か2階のいずれかで配置する計画。まちなか居住推進ゾーン外のため低層とし、地域材利用を促進。建て替えの仮住戸としても活用することから、一部の住戸は個別改善を実施することも検討する。計画期間は20―24年度。

 宮下団地は、簡易耐火構造平屋46戸と簡易耐火構造2階24戸の計70戸で構成。敷地面積は2万3770m²で74―85年にかけて建設された。整備内容は現地建て替えで計画戸数は4棟69戸、中層耐火構造とし、まちなか居住推進ゾーンの中層住宅供給促進ゾーンに位置するため中層住宅で高度利用化を図る。計画期間は25―27年度を予定する。

 町は3月6日までパブリックコメントを募集し、その後成案化する。


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