現場でのVRなど最新技術を学生が体験―。室蘭商工会議所建設業部会(藤川康司部会長)はこのほど日本工学院北海道専門学校(登別)で、同校の学生にVR(仮想現実)、AR(拡張現実)などの最新技術を通じて建設業の魅力を知ってもらう体験会を開いた。学生約30人が業界の魅力を肌で感じ取った。
VRでは、現場の安全教育を仮想現実の空間で体験。現場で起きた災害事例を基に作ったもので、バックホー、クレーン、足場点検の各編がある。ARは、スマートフォンのカメラをかざすことで、土木や建物の施工前と施工後の3Dモデルが浮かび上がる仕組み。このほか、ドローンの操縦などに挑戦できるICT体験や、市内の建設業者から話を聞くことができるブースも用意した。
藤川部会長は「これまで業界そのものをPRする場面がなかなかなかった。1人でも2人でも建設業に興味をもってもらえれば」と期待。情報処理科1年の原一博さんは「仮想空間で完成形を見ることができたほか、安全性も体感できて良かった」と話していた。(室蘭)