習得した知識や技術を盛り込んだ作品を披露―。道立旭川高等技術専門学院は、25日まで旭川市宮下通11丁目にあるデザインギャラリー「蔵囲夢」で第21回修了研究作品展を開いている。訓練生たちは、2年間の職業訓練で習得した知識や技術を生かし、端材を活用したダイニングテーブルや演奏用の椅子など、思い思いの作品を作り上げた。
ことしの修了生は、家具や建具職人を育成する造形デザイン科が18人、製品塗装やデザインを学ぶ色彩デザイン科が10人。造形デザイン科は13日から展示しており、15、16の両日、午後1時30分からはプレゼンテーションも実施する。色彩デザイン科は20日から展示する予定だ。昨年は約700人が来場している。
造形デザイン科の山本稜太さんは、趣味でギターやバイオリンなどの楽器を弾くことから演奏用の椅子を製作。「演奏時は足を開く姿勢を取ることが多い。足を開いても、ももが当たらないよう座面を三角形にした」と演奏しやすい工夫を施した。持ち運びが楽になるようにコンパクト化したことも特徴となっている。
同科の小野寺秀斗さんが作り上げたのはダイニングテーブル。天板に多様な樹種の端材を組み込むなど目を引くデザインで、「大小長短さまざまな形状の端材をどのようにまとめて加工していくかを主眼に取り組んだ」と説明していた。
会場内にはこのほか、学習机や超軽量椅子、子ども用椅子なども展示している。