3月下旬にも設計者公募へ 美幌町の新役場庁舎建設

2018年02月15日 08時30分

 美幌町は新役場庁舎建設の基本構想案を策定した。役場・議会議事堂を統合して現地建て替えすることとし、延べ4500m²の建物に総事業費30億円を試算。基本・実施設計は一括とし、3月下旬にも公募型プロポーザルで公告したい考えだ。

 東2条北2丁目25にある役場庁舎・議会議事堂は1960年に完成した。ともにRC造で、役場庁舎が地下1地上2階塔屋3階、延べ1707m²、議会議事堂が2階、延べ915m²の規模。どちらも老朽化が進み、耐震性もないことが判明しているため、現地建て替えの方針を固めた。

 町議会役場新庁舎等建設調査特別委員会、町民をメンバーとする行政改革推進委員会で新庁舎に求められる機能を審議して構想案を取りまとめ「人と未来をつなぐ空間」というコンセプトを設定した。

 新庁舎機能の項目には、防災拠点機能の確保、ユニバーサルデザインの採用、エレベーターや多目的トイレなどバリアフリー仕様への切り替え、省エネルギーや環境保全に資する新エネルギーの活用検討などを盛り込んだ。

 また、現庁舎とは別棟にある経済部、農業委員会、民生部の一部を統合することや駐車スペースは来庁者用の62台分を確保できる庁舎配置とすることも記載。議会議事堂については建設費、維持管理コストを抑えるため一体の施設として整備する一方で、敷地面積が不足し、利便性が低下しかねないため図書館など他の更新予定施設との複合化案はとらないことにした。

 建物の規模や工事費、公設公営の方針は2017年9月に策定した基本方針と同じ。建設地は役場前庭の駐車場敷地が有力とみているが、設計の自由度を下げないため敷地内での建て替えという表現にとどめた。

 18年度予算への基本・実施設計費計上が承認され次第、設計者の公募手続きを開始。5月に契約し19年度初めに完成させるスケジュールを想定し、工事は19年6月以降の発注となる見通しだ。

 基本構想案に対するパブリックコメントは16日から受け付ける。基本設計の段階でも町民の意見を反映させる機会を設ける考えで、早ければ夏ごろに施設の構造などを示すことにしている。


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