道は16日、就職活動前の高校生を対象とした「じもと×しごと発見フェア」を、室蘭市文化センターで開いた。道内18の会社、組織、団体などが出展し、うち市内の建設関連では楢崎製作所、陣上工業、モノリスなどが参加。西胆振の5校から来場した約90人に、仕事の魅力や内容を伝えた。
道は2016年3月、若者早期離職防止総合対策プログラムを策定し、若者の安易な離職を防ぎ職場に定着してもらう取り組みを展開。その一環として昨年8月から今月にかけて、道内16地域で高校生に地元の産業や企業の魅力を知る機会を提供する同フェアを開催している。
AR、VR、ICTといった建設業分野の最新技術を体験できるコーナーを設けた室蘭商工会議所建設業部会のブースは、約50人が訪問。担当者は「実際の現場や地元の企業に対し、目を向けてもらうきっかけになるのでは」と期待した。
技術職採用を見据え参加した楢崎製作所の話を聞いたのは30人で、同社では「興味を持って、一生懸命話を聞いてくれた」と手応えを感じたようだった。
来場した登別青嶺高2年の加賀谷菜穂さんは「集中して何かをやる仕事がしたいと漠然と考えている」と将来像を話し「陣上工業が進めるリサイクル処理の方法や手段などは参考になった。多くの企業の話を聞くことができて良かった」と振り返っていた。