道が19年度にも「赤れんが庁舎」リニューアル

2018年02月21日 12時00分

 道総務部は、赤れんが庁舎リニューアル基本指針素案をまとめた。庁舎改修について、2018年度に実施設計、19年度に着工し、22年度までに整備を進める。概算事業費は78億円を見込む。発注方式については設計と施工を一括で発注するデザインビルド方式も視野に検討を進めている。

 赤れんが庁舎は、れんが造、地下1地上2階、延べ5004m²の規模で1888年に完成した。内部・外部ともに老朽化が進んでいるため、耐震化やバリアフリー化を含めた改修を決定した。現状を変更するために、文化庁の求める保存活用計画を策定。文化財建造物保存技術協会が基本設計を進めている。現在は歴史の伝承やコンサート開催など本道特有の文化を発信しているが、改修を契機として展示品や利用方法を全面的に見直し、魅力向上を図る。

 改修後の活用方針をまとめた素案では、飲食スペースやショップ、歴史と文化の展示スペースなどを整備し、観光拠点として機能強化を図る。1階には飲食スペースを整備し、本道の食文化を発信する。重要文化財建造物の内部では火気が使用できないことから、電磁調理器などで調理可能なものを選定する。

 2階の催事スペースでは、レセプションやパーティー、コンサート、結婚式の開催などを想定している。創建時以来となる中央八角塔の一般公開も予定。八角塔の設置秘話やその後の撤去・復元の歴史の理解を深める展示などを実施する。展示内容などについては18年度にも具体化させる。

 工事の発注方式については、デザインビルド方式の採用を視野に入れる。採用となれば、バリアフリー化などの改修と耐震改修の実施設計を分割して発注し、耐震改修の実施設計と施工を一括で発注する方法を検討している。庁舎は改修中、閉館する見通しだ。改修工事の財源として文化庁の補助金や、ふるさと納税、寄付制度などを活用する。


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