協栄ダムの水田用水を畑地へ 北見市が畑かん施設検討

2018年03月01日 14時00分

 北見市は、協栄ダムで畑地かんがい施設整備を検討している。現在は、水田に供給する農業用水を貯水している同ダムだが、畑地への利用を求める地域の要望もあり、整備に向けた調査などを進めている。同整備は、最終的に道に移管する意向で、2021年度の道営事業化を目指している。

 同ダムは、1965年に水田の農業用水を貯水するダムとして、現在のJAきたみらいが北見市川東の常呂川水系チャシポコマナイ川上流に建設したもので、05年に旧端野町に管理を含めた所有権が移管された。総貯水量は40万m³。

 市では、営農形態の変化により水田への給水需要が少なくなった同ダムの利活用方法について2年ほど前から検討しており、水田から畑地へ水利権を更新し、畑地用の施設整備を実施する方向性を固めた。現段階では、畑地へのパイプライン新設のほか、それに伴う取水槽、ポンプ施設、配水池などの整備を視野に入れて検討を進めている。

 16―18年度は、水利権変更に向けた河川流量調査を実施し、18年度中にも変更の申請を行う。19年度には同ダムの機能診断を行い、必要なダムの改修や施設整備内容の検討を進め、20年度の計画策定、21年度の事業化を目指している。


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