沖縄の子どもたちに雪と笑顔をプレゼント―。日本青年会議所沖縄地区協議会(宮国恵作会長)は網走青年会議所(柏原英男理事長)と共同で、沖縄県宜野湾市の普天間第二小児童に雪の贈り物をする「SMILE by SNOW Project」を企画した。最大4㌧の雪を網走から空輸する計画で、3月下旬に実施する予定だ。
普天間飛行場に隣接する同小では昨年12月に米軍ヘリの窓枠がグラウンドに落下する事故が発生。利用は再開されているものの、防衛省職員による飛行状況監視と保安の下で行われており、子どもたちが自由に遊べる環境は戻っていない。
同小OBの宮国会長が子どもたちに元気を取り戻してもらいたいと考えていたところ、在校時に宜野湾青年会議所による雪のプレゼントに感動したことを思い出し、沖縄地区の10青年会議所と合同でプロジェクトを企画。日本青年会議所の中村圭北海道地区協議会長が地元の網走青年会議所に連携を持ち寄り、雪の提供が動き始めた。
■普天間第二小児童に雪の遊び場も
網走青年会議所メンバーが雪を保冷ケースに詰めて空輸し、同小に雪の遊び場を造るほか、人工雪の製造機で降雪も体験してもらう。クラウドファンディングサイトで150万円を目標に出資を募っており、2―4㌧の雪を輸送したい考えだ。
6日に網走での現地調査に訪れた宮国会長は「雪そのものを見たことのない子も多い。1人ではないと感じてほしい」とコメント。柏原理事長は「子どもたちに笑顔をプレゼントする素晴らしいイベント。地元以外でもまちづくりの手助けができれば」と賛意を表明した。(網走)