新幹線駅前広場整備など構想 長万部町のアクションプラン

2018年03月08日 08時30分

 長万部まちづくり推進会議と長万部町は、北海道新幹線札幌延伸までの行動指針となる長万部まちづくりアクションプラン案をまとめた。長万部駅に線路の東西を結ぶ自由通路を整備し、東口で約5000m²、西口で約1700m²の駅前広場設置を構想。駐車場は高架下も活用しながら周辺で200台近く確保する。交流拠点「まちの駅」、本町通拡幅、西口へのアクセス道路整備なども含め、開業4年前の2026年度から順次着工すると想定している。

 町は、30年度末の札幌延伸を契機とした将来の発展を見据え、15年度に新幹線を核としたまちづくり実行計画、16年度に新幹線駅周辺整備計画を策定。同プランは3部作の最終版で、交通アクセス、まちなみ形成、観光振興の3分野16プロジェクトで構成する。

 新幹線駅は在来線西側に隣接した2面4線島式の高高架構造で計画され、これに合わせて町は、自由通路の整備や商店街に面する東口駅前広場の拡張、温泉街に近い西口への広場とアクセス道路新設などを想定している。

 イメージ段階では、自由通路は新幹線駅に近接する北側に配置し、橋梁部分を延長55m、幅員6mで計画。乗り継ぎこ線橋との連絡橋や、たまり空間の確保、在来線改札設置、東口のまちの駅との接続も考える。

 メインの東口駅前広場は約5000m²とし、タクシープール12台や待機場所、バス・自家用車・タクシー乗降バースを並べる。動線にはシェルターを設け、東側の隣接地に500m²規模のまちの駅を整備。西側に一般65台、観光バス10台分の駐車場を確保する。

 開発が必要な西口にも駅前広場を新設。タクシープールや各バースなど約1700m²の広さを持たせ、駐車場は高架下を活用して98台分を用意する。アクセス道路のほか、歩行者ネットワークの整備も予定している。

 このほか、長万部の顔となる空間整備を商店街と一体で進める。本町通は歩道を拡幅し、希望者は駅周辺への移転を検討。一部店舗敷地を集約することも考え、新年度からは都市計画マスタープランの調査検討に入る。

 主なハード事業のロードマップは次の通り。

 ▽自由通路=24年度予備設計、25年度測量、26―27年度詳細設計、27年度用地買収、28―30年度整備▽駅前広場=21年度予備設計、23年度事業認可、測量、24年度詳細設計、25年度用地買収、26―27年度整備▽アクセス道路=23年度測量、24年度詳細設計、25―27年度用地買収、26―30年度整備▽駐車場=27年度測量、28年度詳細設計、29―30年度整備▽駅舎=25年度防災機能要望、26―27年度基本・実施設計、28―30年度整備▽商業空間検討=25―30年度商店街沿道の店舗・住宅建て替え、27―30年度まちの駅と一体となった商業空間形成▽本町通=23年度測量、24年度詳細設計、25―27年度用地買収、26―30年度拡幅▽まちの駅=25年度基本構想、26年度基本計画・用地確定、27年度基本設計、28年度実施設計、用地補償・地権者移転先確保、29年度整備、30年度開業


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