東藻琴と道立女満別、町内2高校の統合検討 大空町

2018年03月17日 13時00分

 大空町は、道立女満別高と町立東藻琴高を統合し、2021年度から総合学科の町立高校を開校することを検討している。両校の既存施設を活用して東藻琴高校舎で通常の授業、女満別高校舎でキャリア教育や東京農大との共同研究など特別なカリキュラムに取り組む構想。18年度は公設塾の導入といった魅力向上の検討委員会を設立するほか、道教育委員会との移管・新設協議にも入りたい考えだ。

 女満別高は道立の普通科、東藻琴高は町立の農業科高。どちらも近年は地域の中学生の減少に伴って定員割れを来すようになっており、存続が懸念されている。

 町は16年度におおまかな方針を策定。町立で全日制、農業科と普通科を備えた総合学科へと両校を統合し、地域も運営に参与するコミュニティースクールへの移行を推し進めることを固めた。

 一方で東藻琴地区の住民から東藻琴高の現状維持を望む声が上がるなど町民の意思統一が図られていなかったため、町は住民と協議の上で方針を再検証。17年度に「新しい高校づくり新ビジョン」を作成し、女満別と東藻琴の2地区で校舎を活用・維持していくことを明確にした。

 東藻琴高は通常の教室のほか加工室や農業用ハウスなど実習施設を備えていることから、生徒が主に授業を受けるベースの校舎として活用。女満別高は職業観を養うための探求型授業や民間講師によるキャリア教育、東京農大網走キャンパスと連携した研究や授業プログラムなどを実施する場所として用いる。

 具体的な教育カリキュラムは今後教員を交えた協議の中で固められるが、1年目は両科共通とし、2年目から専門別教育を実施する考え。学力向上を目的とした公設塾の設置も検討している。

 9月に道教委が高校配置計画を示した後、本格的な道との協議や教員を含めたカリキュラム策定がスタートする見通し。町でも住民が主体となって委員会を設置し、高校の魅力向上策を練っていく予定だ。


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