北海道鉄筋業協同組合十勝支部は17日、清水高で出前講座を開いた。総合学科生産技術系列農業環境分野の2年生14人が参加し、職人らの指導を受けながら、鉄筋の結束などを体験。初めて目にする機械や作業に興味津々の様子だった。
入職促進の一環で2015年から毎年続けている。活動開始から毎年、支部会員企業に同校の卒業生が就職している。
磯部正博支部長(磯部鉄建社長)は「鉄筋作業は普段目に見えないもの。講義で仕事を知ってもらい、体験を通して1人でも興味を持ってもらえれば」と期待を込めた。
講義はDVD映像を使って鉄筋業の基礎知識を学んだ後、会員企業の鉄筋工が実技を指導した。生徒は力加減や作業のこつを聞きながら、鉄筋の結束やガス圧接に挑戦した。
生徒の五十嵐玄翔さんは「作業を間近で見て勉強になり、将来の仕事を選ぶ幅が広がった」と話していた。
同支部では、5月に帯広工高での出前講座を予定し、今後も担い手確保に向けて鉄筋業の魅力発信に取り組んでいく。