美幌町役場庁舎と美幌消防署の改築で設計者をそれぞれ公募

2018年03月26日 08時00分

 美幌町と美幌・津別広域事務組合はそれぞれ23日付で、新役場庁舎建設と美幌消防庁舎改築の基本・実施設計を公募型プロポーザルで公告した。両施設の参加表明書は4月5日を提出期限とし持参か郵送で受け付ける。同6―11日に合同の1次審査、2次審査は役場庁舎が5月9日、消防庁舎は同10日に実施し、各施設の設計者は同16日に通知する。

 役場庁舎は、議会議事堂と統合して現地建て替えを計画。東2条北2丁目25にある両施設は1960年に完成した。ともにRC造で、役場庁舎が地下1地上2階塔屋3階、延べ1707m²、議会議事堂が2階、延べ915m²の規模。どちらも老朽化が進み、耐震性もないことが判明しているため、「人と未来をつなぐ空間」というコンセプトで改築する。総事業費は30億円を試算している。

 新庁舎の機能には防災拠点機能の確保、ユニバーサルデザインの採用、エレベーターや多目的トイレなどバリアフリー仕様への切り替え、省エネルギーや環境保全に資する新エネルギーの活用検討などを盛り込んだ。

 また、現庁舎とは別棟にある経済部、農業委員会、民生部の一部を集約することや約215台の駐車スペースを設ける。

 美幌町栄町1丁目4にある現消防庁舎は1974年に建設。規模はRC造、2階、延べ1591m²。耐震性不足や老朽化、狭あい化といった課題から改築に踏み切る。

 計画では現庁舎を利用しつつ新庁舎を建設する。建物には、事務室、消防分団の詰め所、救急消毒室、シャワー室や厨房(ちゅうぼう)などのほか、エレベーターも配備する。

 外部には地下1地上3階建て程度の訓練棟を設置し、ロープによる渡過訓練を実施するための補助棟も併設することから本庁舎も同程度の高さが必要。車庫はポンプ車など15台を格納可能な広さを確保する。

 参加資格は、両施設とも同町の建築設計に登録し、道内に本社、支社を置く単体企業。消防庁舎は1998年4月以降に延べ2000m²以上の消防庁舎新築または改築で基本設計または実施設計の履行実績を求める。予定価格は役場庁舎が9293万4000円、消防庁舎が7976万9000円(各税込み)。

 今後のスケジュールは、4月5日まで参加表明書を受け付け、6―11日に第1次審査を実施。役場庁舎が5月9日、消防庁舎が同10日にヒアリングを予定し、同16日に各最優秀提案者を通知する。


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