函館駅前、札幌駅前通沿いなどで大型プロジェクト続々着工

2018年04月05日 17時00分

■ホテルなど3棟を新築

 JR函館駅前に複合商業施設を新設する「ロイヤルパークスER函館駅前」プロジェクトが始動した。事業主体の大和ハウス工業(本社・大阪)が4日、建設地の若松町43の5で地鎮祭を開き、関係者約70人が無事完成を祈願。函館の玄関口にふさわしい、にぎわい創出拠点となることに期待を寄せた。

 同社は、市が公募した函館駅前市有地等整備の事業者。3月15日に地権者の市やJR北海道と、50年間の事業用定期借地権設定契約を締結した。

函館文化を象徴する和洋折衷を取り入れた外観のイメージ図

 複合商業施設は防災医療拠点機能を持つホテルと店舗で構成。総事業費約50億円を投じ、駅隣接地にRC造、11階建てのホテル棟をはじめとする3棟で合わせて延べ1万3568m²の施設を新築する。

 ホテル棟(1万1175m²)はラ・ジェント・ステイ函館駅前で、261室を配置。3室はサービスアパートメントとし、長期滞在型観光に対応させる。天然温泉や道南の食材を用いたレストラン・バー、コンビニも入る。

 店舗棟(2114m²)とカフェ棟(279m²)には16店舗が出店する計画。核テナントは大門横丁をイメージし、2階は道内2カ所目となるゴールドジムが進出する。貸衣装サービスの展開も想定している。

 また、ERビルとしてホテル棟屋上に緊急救助用のホバリングスペースを確保。建設地は海抜1・2mだが、2階で500人以上の一時避難に対応する。名称を公募する広場は、市民と国内外観光客が交流できる仕掛けを考える。

 設計・監理は二本柳慶一建築研究所・澄建築設計・建築設計工房ロゴス共同体、施工は岩田地崎建設・森川組・今井工務店・沢田建設共同体が担当。神事で二本柳慶一建築研究所の二本柳慶一社長がカマ、大和ハウス工業の堀福次郎取締役専務執行役員がクワ、岩田地崎建設の岩田圭剛社長がスキを入れ、玉串を奉てんした。

 2019年12月の開業を目指す。堀取締役専務執行役員は「インバウンドをはじめとする観光客が泊まることができ、夜遅くまで営業する店舗を誘致する。年間600万人が訪れる施設にしたい」と展望した。

■札幌大同生命ビル建て替え開始

 札幌駅前通沿いにある札幌大同生命ビルの建て替えが始まった。北側に隣接する「コンタクトオフビル」を含めた一体開発による複合ビルとして、事務所や店舗が入居するほか、市民の憩いの場を提供する。駅前通では、同じ街区のヒューリック札幌NORTH33ビルの建て替え計画も浮上。更新期を迎えたビルの再開発が続く。

 札幌市中央区北3条西3丁目の敷地に建設する大同生命保険(本社・大阪)の新ビルはS一部SRC造、地下1地上14階、延べ2万3879m²の規模。地下1階から2階までが商業スペース、3階から上はオフィステナントで構成する。

 2階には樹木を配した開放感のある、仮称にぎわいの広場を配置し、北3条交差点側に大型の可動ガラスを設ける。6―9月にはガラスを開放し、ビル内でも外気を感じることができる空間を創出する。

 実施設計は日建設計・北海道日建設計共同体、施工は大林組が担っている。

 札幌都心部でのオフィス需要は高く、空室率が2%台。2020年春の竣工だが、「テナント誘致はこれからだが、商業・オフィスとも多くの問い合わせがある」(同社担当者)と、引き合いが強いという。

無事完成を祈ってクワ入れする喜田会長(左)と工藤社長(大同生命保険提供)

 3日の地鎮祭には、喜田哲弘会長や工藤稔社長が参加してクワ入れなどをし、約2年にわたる工事の無事完成を祈った。工藤社長は、北海道新幹線札幌駅のホーム位置が正式に決まったことに加え、都心部で再開発が熱を帯びていることから、「現時点で具体的な計画はないが、条件が合う物件があれば検討したい」と意欲を見せた。


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