GW前の開通目指し 世界遺産知床で横断道路の除雪進む

2018年04月07日 09時00分

 世界遺産・知床の開通に向けて奮闘―。網走、釧路両開建は6日、334号知床横断道路の除雪作業を公開した。ゴールデンウイーク前の通行止め解除を目標に、建設業者による懸命な除雪作業が進んでいる。

 334号知床横断道路羅臼町湯ノ沢―斜里町岩尾別間23・8㌔は、昨年11月6日から冬期通行止めとなっている。除雪は斜里側と羅臼側で3月7日からスタートした。

 網走開建所管の11・4㌔区間では斜里建設工業(本社・斜里)が、釧路開建所管の12・4㌔区間は尾田建設(同・羅臼)が担当する。

羅臼岳を背景に除雪を進めるロータリー車

 斜里側では知床峠を1・5㌔越えた地点まで除雪機械が到達している。雪壁の高さは、一番高い所で約2・5mで、例年に比べ積雪量が少なく、2017年の約3mを下回った。ただ、この日午前7時の温度はマイナス4度。寒さが残る中、2台のロータリー除雪車が豪快に雪を吹き飛ばした。

 網走開建網走道路事務所の川岸公文所長は「作業は順調で進捗(しんちょく)は約6割。例年より雪が少なかったため、油圧ショベルは昨年より2台少ない2台で進めている。3月に暖かい日が多く、滑りやすいため人力での作業には注意が必要」と気を引き締めている。

 斜里建設工業の上野義明副社長は「作業を進めていると、圧雪や氷で滑りやすい場所が多いと感じる。無事故無災害で業務を完了したい」と意気込んだ。関係者による懸命の作業が後押しし、もう少しで知床にも春の訪れがやってくる。


関連キーワード: 道東 開発局

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • 古垣建設
  • 東宏
  • オノデラ

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

藻岩高敷地に新設校 27年春開校へ
2022年02月21日 (2,980)
おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,389)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,329)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,283)
アルファコート、北見駅前にホテル新築 「JRイン」...
2024年04月16日 (899)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。