とまこまい広域農業協同組合(秋永徹代表理事組合長)は、老朽化が進む穂別支所と苫小牧支所の両事務所について、改築含む整備を検討しており、秋までに方向性を出す考えだ。同農協の農業振興計画・中期経営計画(2018―19年度)で20年度に穂別支所、22年度に苫小牧支所の整備を盛り込んだ。
11日に厚真町の総合福祉センターで開いた第17回通常総代会で、18年度の主な固定資産取得計画や農業振興計画・中期経営計画を決議した。
むかわ町穂別55にある穂別支所は1961年建設で、RC造、3階、延べ1263m²。苫小牧市大成町2丁目2の2にある苫小牧支所は1974年建設で、S造、2階、延べ2995m²となっている。
両施設とも老朽化が進み、特に穂別支所は耐震性も低く、対処すべき重要な課題に挙げていた。組合では、利用者の意向や将来の事業展望と併せて総合的に判断するが、秋永組合長は「ことし秋までに、ビルを建て直すかどうか整備方針を固めたい」と話している。
18年度に計画されている主な固定資産取得計画と農業振興計画・中期経営計画の年度別主要設備等計画は次の通り。
◆18年度主な固定資産取得計画
◇建物▽厚真町錦町13の1ほか(300万円)▽厚真貯金エアコン(120万円)▽厚真農産予冷施設フロンガス対応(2500万円)▽厚真バレイショ予冷施設フロンガス対応(1500万円)▽早来事務所冷暖房設備更新(1400万円)▽追分事務所暖房ボイラ(200万円)
◇構造物▽本所周辺外構(300万円)▽厚真青果物予冷施設周辺舗装(300万円)▽追分2号倉庫法面修繕(500万円)
◇機械装置▽早来米麦貯留ビンメッシュフロア2基(120万円)▽早来米麦製品フレコン計量器(434万円)▽追分もみ殻シャッター改造(200万円)▽厚真営農麦播種(はしゅ)機(142万2000円)▽厚真穀粒判別機下見・自主検査装置(1500万円)▽厚真カントリーエレベーターもみ殻貯留タンク改造(1300万円)▽厚真ライスセンター貯留ビンメッシュフロア修繕(330万円)
◆農業振興計画・中期経営計画の年度別主要設備等計画
◇19年度▽白老資材倉庫▽たんとうまいステーション簡易成分分析計単体機▽たんとうまいステーション湿式集じん装置・フィン▽厚真・早来乾燥調整施設貯留ビンメッシュフロア修繕▽厚真野菜用製氷機▽厚真ハスカップ洗浄機▽早来豆施設汎用遠赤外線乾燥機▽追分米麦米用色彩選別機▽穂別ほかハードコンテナ▽穂別オープン出納機▽厚真バレイショ原料用コンテナ100基
◇20年度▽穂別事務所▽穀物用ハウス倉庫▽早来豆施設汎用遠赤外線乾燥機▽たんとうまいステーション施設監視カメラ・モニター▽たんとうまいステーション下見・自主検査装置ライン▽たんとうまいステーション下見・自主検査装置成分分析計▽たんとうまいステーション製品フレコン計量器▽厚真ライスセンター貯留ビンメッシュフロア修繕▽厚真ライスセンター製品タンク容量かさ増しジグザグシュート▽厚真バレイショ原料用コンテナ100基
◇21年度▽厚真・追分ライスセンター大豆用転選機
◇22年度▽苫小牧事務所▽厚真ライスセンターシーケンサー更新▽追分米麦下見・自主検査装置▽たんとうまいステーションもみすり機年次更新4台