日高自動車道日高門別IC―日高厚賀IC間14・2㌔が、21日午後4時から供用開始した。同日に開いた開通記念式、通り初め式には、工事関係者や地元町民ら合わせて約500人が参加。地域活性化に寄与する道路の完成を祝った。
日高自動車道は、苫小牧市から浦河町までの120㌔を計画延長とする高規格道路。道央圏との物流、救急医療体制の強化などに向け、1988年度に苫東道路として事業化した。
日高富川IC―日高厚賀IC間(延長20㌔)を事業区間とする門別厚賀道路は、1993年度に事業開始。今回の開通をもって、同事業は一段落する。
開通当日は、午前中に日高町立門別総合町民センターで開通記念式が開かれ、式典を主催した日高自動車道早期建設促進期成会の池田拓会長が「救急搬送時間の短縮、物流ネットワークの向上など、地域に絶大な効果を発揮する道路が完成した。交流人口の拡大、地方創生に寄与するものとして期待している」とあいさつ。
来賓の高橋はるみ知事は、日高自動車道の災害時の役割、地域活性化への寄与などを強調し、「道としても、日高自動車道の浦河までの延伸促進に助力する」と表明した。
式典では、開通効果に期待する地元の各産業代表らの声をまとめたVTRなどを視聴し、あらためて日高自動車道の役割を確認した。
式典後は、日高厚賀ICに移動。地域の小学生を交え、くす玉割りとテープカットで開通を祝い、町民が見守る中、工事関係者らを乗せた約50台の車両が通り初めをした。