駅舎の移転・橋上化を進めるJR苗穂駅の新駅舎と線路に分断された南北をつなぐ苗穂駅前広場連絡歩道(仮称・苗穂自由通路)の開業が、早ければ11月中旬となることが分かった。関係機関によると、平日の通学・通勤による混雑を避けるため、週末土曜日の方向で調整を進めている。
苗穂駅は、現在地から西側約300mへ移転・橋上化を推進。北口と南口にはエレベーター・エスカレーター付き昇降棟をそれぞれ配置し、これらをつなぐ延長130m、幅員10mの自由通路はJR利用者以外の通り抜けも可能となる。
2016年度に着工。線路上部分はJR北海道、それ以外の部分は札幌市が整備を所管。施工はJR所管分が札建工業・伊藤組土建共同体、札幌市所管分が通路本体と南北の昇降棟新築を岩田地崎建設が請け負っている。
駅周辺は、南側で北3東11周辺地区市街地再開発事業が18年度に着工する予定。北側ではJR北海道研修センター跡地を利用した大京と住友不動産による開発の計画に加え、JR北海道による分譲マンション事業の参入が決定するなど、周辺地区開発の活発化が顕著となっている。
新駅の開業を契機に、周辺開発の加速化とにぎわい創出が見込まれる。