十勝災害復興推進会議は記録誌「十勝台風災害・復興の記録2016」を発刊する=写真。610部を作製し、連休明けから管内の市町村役場や学校、図書館などの公共施設に配布する。
管内では2016年8月に4つの台風が連続して発生し河川の氾濫や土砂災害など甚大な被害が発生した。同会議は速やかな復興を目指し、管内19市町村をはじめ帯広商工会議所、十勝地区農業協同組合長会、帯広建設業協会、十勝観光連盟、帯広信金、十勝地区トラック協会など14団体で同年12月に発足した。
高橋正夫本別町長が代表、十勝総合局が事務局を務め、国への支援要請や情報共有を行ってきた。18年3月に交通網や農業などの復興が一定程度進んだと判断して解散した。
記録誌はA4判、カラー40㌻。風化しやすい災害の記憶を残し、今後の防災対策に役立てようと全国から集まった同会議への寄付金約100万円を使って作製した。災害発生時の写真や新聞記事を中心に、降水量や被害概要などのデータ、被害発生から国道274号日勝峠開通まで復興への道のりを網羅している。(帯広)