岩見沢商工会議所、いわみざわ商工会、岩見沢建設協会で構成する岩見沢プレミアム建設券事業実行委員会は、2017年度に実施したプレミアム建設券による工事実績をまとめた。発行分は完売し、工事件数は1013件で、工事費は11億8199万5407円。工事は市内業者175社が受注しており、経済波及効果は22億2100万円に及んだ。工事種別で見ると、屋根・外壁に利用するケースが多く、1件当たりの工事費は150万円超の割合が最も高くなっている。
事業3年目となる17年度に発行した建設券は1枚5万円で、総額は6億3250万円分(プレミアム額含む、枚数は1万1000枚)。販売件数は1013件となり、総工事費は11億8199万5407円、工事費平均は116万6827円だった。
新規に誘発された経済波及効果は13億5200万円で、建設券事業全体による経済波及効果は22億2100万円に上るとみている。
17年度は4月の申込件数が多く、5月には発行総額に到達するなど、早い段間で多くの申し込みがあった。着工、完了時期はいずれも5、6月が多くなっている。
購入した人の年齢を見ると、60歳代が最多で、70歳代が後に続く。世帯は2人世帯が全体の45%、家族構成は親子と夫婦のみが約8割を占めた。
工事を実施する住宅の築年数は30年以内が3割、40年以内が約27%。また、建設券がきっかけになった工事の割合は約7割で、建設券がきっかけで市内業者に工事を依頼する割合も7割を超えている。
工事種別は、屋根・外壁が455件、全体の約45%と最も多く、これに続くのが内装の235件だった。このほかは外構180件、解体21件、新築10件、融雪設備7件などとなっている。その他の工事では、台所やトイレ、風呂改修、機械器具設置などで利用しているケースも多かった。
工事の申込金額は、150万円以上が一番多かったが、10万円以上30万円未満の占める割合も高く、比較的小規模な工事でも建設券を利用していることがうかがえる結果となった。
実行委員会では、18年度も総額5億9800万円分に当たる1万400枚を発行したが、4月末時点で既に発行枚数に達している。