中心部に賑わいを 渡辺組が遠軽町でそば店をオープンへ

2018年05月10日 19時00分

 地元に来ないと食べられない本格そばを―。渡辺組(本社・遠軽、渡辺博行社長)は、近く子会社を新設し、手打ちそば店を開業する。現在、7月中のオープンを目指して準備を進めており、遠軽町産のそば粉を用いたそばで、町中心部に人を呼び込みたい考えだ。

 同社は建築土木業を柱としているが、ホテル事業や不動産賃貸業など、「地元のためになる」と考える新規事業を多く展開してきた。

 遠軽町内の農家と共同出資し、アグリ事業を進める中で、同町のそばを知った。町内には、そばの作付面積が100haほどあるが、本州の製粉工場に送られ「北海道産」の表記で販売されており、同町においてそばのイメージは少ないのが現状だという。

 一方町内では、旭川紋別自動車道の建設が進み、交通量の増加が見込まれるものの、インターチェンジが郊外に位置することから、町中心部には人が来ないのではと懸念されている。そこで同社は、町中心部に人を呼び込む要素になればと、同町産のそば粉を用いた手打ちそば店の新設を決めた。

 店舗は、大通南2丁目の国道242号沿いに構える。W造、平屋、延べ約200m²の規模で、30台分の駐車場も整備する。新設する子会社の名称はオホーツクの食文化を探求するイメージを持つ横文字のものを考えている。

 提供するメニューは、地元の山菜を添えたものなど、四季を通じて同町ならではの味を楽しめるものを考えており、現在試作を重ねている。

 同社の福浦啓二総務部長は「町の魅力が詰まったそばを皆さんに提供できる日が待ち遠しい」と話している。


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