北海道鉄筋業協同組合十勝支部は18日、帯広工高で出前講座を開いた。建築科の2年生35人が参加。鉄筋工のやりがいや仕事の魅力を学び、ガス圧接や鉄筋組みなどを体験した。
深刻な人手不足から若い世代に鉄筋工について知ってもらおうと、同支部が3年前から清水高で出前講座を開催。帯広工高でも2年前から実施している。
山田賢悟支部長は「業界を取り巻く3Kのイメージは昔の話で、今は機械や技術が進歩している。講習を通して鉄筋業を理解してほしい」と呼び掛けた。
映像で鉄筋加工や最新技術を学んだ後、山田支部長と高田有康副支部長が鉄筋業界の構造やガス圧接の仕組みを解説。生徒らは熱心に聞き入り、仕事のやりがいなどについて質問をしていた。
実習では同支部会員企業の鉄筋工8人が講師となって、ガス圧接や結束などを指導した。
生徒の中尾笑生さんは「鉄筋業はよく知らなかったが楽しく学べた。作業は難しそうに見えたが、やってみると安全でこつをつかめばこなせた」と話していた。