札幌市内で2018年4月に新規発売された分譲マンションは、13物件で前年同月比59.7%増の99戸だったことが住宅流通研究所の調査で分かった。4月市場では過去4年間で最も多い戸数。ただ、ほとんどが期分け販売のため、月初の売り出しは1物件のみとなっている。
新規発売の内訳は、中央区が6物件28戸、北区が1物件28戸、白石区が3物件21戸、西区が3物件22戸。新規分譲平均価格は4176万円、坪単価は189・4万円だった。
4月の新規発売は前月より20戸少ない。12物件が期分け販売で、初売り出しとなったのは東急不動産の「ブランズ北33条第1期」のみとなっている。
前年からの繰り越し分を含めた成約は138戸。4月の新規分では99戸に対して52戸(成約率52.5%)だった。
最多成約は4月に発売した東急不動産の分譲マンションで、1期28戸に対し19戸。地下鉄北34条駅徒歩1分圏内の立地に強い引き合いがあった。次に多かったのは、キタコーとリアントの「シティホーム二十四軒ザ・レジデンス」で、11戸が成約した。
4月末の在庫は前月比39戸減の330戸で、過去3年間で最少となった。完成済みの在庫は185戸、完成在庫比率は56.7%で、販売が長期化している。中央区での在庫比率は84%に上り、ほとんどが完成物件での販売だった。
同研究所では「継続物件中心の市場で在庫消化が進んでいる」と分析している。