深川市の入志別川改修に20年度着工へ 総事業費55億円

2018年06月06日 13時00分

 札幌建管は、入志別川広域河川改修の2020年度着工を計画している。浸水被害の防止を図るため、延長6㌔で河道拡幅を行うほか、橋梁架け換えも実施する計画で、総事業費には55億円を試算。本年度は4200万円を充てて調査設計を進めており、19年度も引き続き設計に取り組む予定だ。

 深川市を流れる同川は、石狩川に合流する1級河川。1986―97年に石狩川合流点から上流1・2㌔区間で河川改修を実施したが、05年8月、11年9月の豪雨により整備区間外で浸水被害が発生。河道拡幅などによって流下能力を向上させるため、15年度に広域河川改修で事業化した。29年度の完了を目指している。

 同事業では、下流から2・6㌔地点の河床幅を16・6mに、同じく4・4㌔地点の河床幅を16・1mに広げ、川幅も2・6㌔地点を25m、4・4㌔地点を23・7mに拡幅する。

 また、河川改修に伴い整備区間内にある第2入志別橋(市道)、松村橋(農道橋)、第1入志別橋(市道)、用水路橋(用水路)、木野川橋梁(JR橋)、南出雲橋(市道)、無名橋(農道)、出雲橋(市道)、北出雲橋(同)、無名橋(同)、西尚武山線橋(同)、無名橋(同)も架け換える見通しだ。

 河川整備や橋梁架け換えなどの詳細は、19年度も継続して行う設計や、関係機関との調整の中で決めるが、基本的には下流側から施工する考え。

 工事費の内訳は、掘削6000mに7億7400万円、護岸2100mに2億9000万円、橋梁架け換えに30億3500万円、測量設計に11億3100万円、用地補償に2億7000万円となっている。


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