時計台記念病院本館、札駅付近へ移転検討 今後5年めどに

2018年06月08日 08時30分

 社会医療法人社団カレスサッポロ(札幌市中央区北1条東1丁目2の5、大城辰美理事長)は、北1条東1丁目にある時計台記念病院本館の札幌駅付近への移転新築を検討している。老朽化が進み、耐震性が不足していることから、今後5年をめどに着手する見通しだ。

 当初計画していた中央区北4条西18丁目の所有地への移転新築を白紙に戻し、札幌駅付近に方針転換した。

 札幌市中央区北1条東1丁目2の3にある本館は1982年の建設。SRC造、地下1地上10階建てで、増築などを経て、延べ8026m²の規模となっている。

札幌駅付近での移転新築を検討している時計台記念病院本館(左から2棟目)

 2002年建設の別館(アネックス館)はRC造、6階、延べ5765m²の規模で、本館とは通路でつながっている。05年に、運営していた医療法人財団敬和会から事業承継した。

 診療科目は、同病院が消化器内科、外科、内科、腎臓内科など、本館2階の時計台記念クリニックが循環器内科、不整脈外来、形成外科、脳神経外科、眼科、婦人科など。

 本館は外来のほか、6ー8階に病棟、別館は2階に健診センターや内視鏡センター、3―6棟に病棟などを配置。病床数は250床となっている。

 札幌市が17年10月に発表した要緊急安全確認大規模建築物の診断結果によると、本館の一部のIs値は、目標値1・0を下回る0・53だった。震度6強から7程度の地震の場合、倒壊・崩壊の危険性があるレベルⅡに該当している。

 カレスサッポロは、耐震不足が明らかになっている本館を移転新築する意向で、移転先として札幌駅付近を候補に検討。今後5年をめどに移転新築の計画に着手する考えだ。別館と、隣接するカレスサッポロビル(SRC造、地下1地上8階、延べ9734m²)は残す見通し。


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