国立病院機構 北海道医療センターを1―3月に分割入札

2018年06月09日 09時30分

 国立病院機構の北海道医療センターと函館病院は、病棟などの新築について、それぞれ主体、電気、管の3件に分割して一般競争入札する。八雲病院を廃止し、2020年8月をめどに両施設に機能移転するための整備。入札時期は、北海道医療センターが18年度第4四半期(1―3月)、函館病院が第3四半期(10―12月)を予定している。

 北海道医療センターは、札幌市西区山の手5条7丁目1の1で既存棟隣接地の駐車場となっている所に、新館棟(S造、地下1地上5階塔屋1階、延べ1万5900m²)と体育館棟(S造、2階、延べ1610m²)を新築する。

 新館棟は1階に臨床研究部門を設置。2、3階に筋ジストロフィー、4階に重症心身障害の各病棟を備え、併せて病弱特別支援学校用普通教室28教室や特別教室などを設ける。体育館棟は、1階が保育所、2階が体育館となる。

 このほか、1階と5階部分で既存棟と新館棟をつなぐ渡り廊下(S造、延べ180m²)、新館棟3階と体育館棟2階をつなぐ上空通路(S造、延べ70m²)を新設。既存建物の改修(延べ4670m²)と解体(RC造など10棟、延べ4900m²)、外構整備を施す。

 設計は石本建築事務所が担当している。工期は約33カ月。

 改修後の病床数は643床(一般410床、結核21床、精神40床、筋ジストロフィー116床、重症心身障害56床)となる。

 一方の函館病院は、病棟(RC造、2階、延べ3370m²)を新設する。1階に重症心身障害病床60床、2階に会議室などを配置。道立特別支援学校の訪問教育に対応する教室も整備する。

 このほか、病棟と既存棟をつなぐ渡り廊下新設(S造、平屋、延べ120m²)、機能訓練棟増築(S造、平屋、延べ110m²)、既存建物改修(延べ1000m²)を予定。

 外構整備に関しては、主体に造成、電気、管に配管など切り回しをそれぞれ含める。

 建設地は函館市川原町18の16。既存棟の隣接地で、解体を進めている旧付属看護学校と寮の跡地となる。設計は岩見田設計が担当している。

 工期は約18カ月。病床数は365床(一般300床、結核5床、重症心身障害60床)となる予定だ。

新館棟や体育館棟を新設する北海道医療センター(上)と、病棟を設ける函館病院(下)の完成予想図


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