大空町は11日、広域穀類乾燥調製貯蔵施設の穀類乾燥調製棟・豆類製品貯蔵棟「オホーツクビーンズファクトリー」が完成し、現地で竣工式を開いた。同町の山下英二町長や武部新衆議院議員らがテープカットして、新たな施設の完成を祝った。
オホーツク管内ではJAきたみらい、小清水町、佐呂間町、津別町、JAオホーツク網走、美幌町がそれぞれ豆類の選別や乾燥をする工場を保有。これらを一元化し、集出荷の効率化やランニングコストの抑制を図る「オホーツクビーンズファクトリー構想」を打ち出し、国の産地パワーアップ事業補助を活用して整備した。
穀類乾燥調製棟がS造、2階、延べ4642m²、豆類製品貯蔵棟がS造、平屋、延べ3471m²の規模。設計はホクレン農業協同組合連合会が担当。穀類乾燥調製棟は三共後藤建設・河西組共同体、豆類製品貯蔵棟はダイイチ・船橋西川建設共同体がそれぞれ施工を担った。
豆の表面の泥を除去する汚粒除去機などを備える調製棟は年間14万4000俵を加工することができる。貯蔵棟は6万俵の収容が可能で、10度前後を保つように低温空調設備を備える。種類は大豆や小豆など5種類。オホーツク産豆類のブランド化を目指し、品質の安定化と安定販売の確立を目指す。
山下町長は「地域の思いが結集した施設。均一で良質な製品を提供し、ブランド化を図っていく。ようやくスタートラインに立った。この施設を起点として全世界に地域の豆類の素晴らしさを発信していく」と決意を述べた。