17年のクルーズ船寄港は過去最多 道内港は上位と大差

2018年06月16日 09時30分

 国土交通省は、2017年のクルーズ船の寄港回数が2764回だったと発表した。外国船会社が主催する日本発着で海外の港に寄港するツアーの需要が高まっていることなどが影響し、前年比37%増と、過去最高を記録した。一方、道内は函館港の22位が最高と上位と大きく差が開いた。道は引き続き海外船社へ道内の魅力発信などに努めるとしている。

 クルーズ船寄港回数は、16年に2017回と過去最高を更新。17年は外国船社が39.5%増の2013回、日本船社が30.8%増の751回と、日本発着の外国船社の増加が影響し、前年を大きく上回った。訪日クルーズ旅客数は、前年比27%増の252万9000人と3年連続で過去最高を記録した。

 クルーズ船の寄港回数は、首位の博多が326回で、長崎が267回、那覇が224回、横浜が178回と続く。

 道内港を見ると、函館が28回で22位、小樽が25回で26位、釧路が13回で34位だった。前年から寄港回数は伸びているものの、上位と大きく差が開いている。その他12港を含め計15港で計106回の寄港にとどまり、全国の3.8%にすぎなかった。

 道によると、近年は中国などからのショートクルーズの需要が高まっているが、道内港は中国などから距離があり、ショートクルーズの寄港が困難であるため、大幅な増加にはつながらなかったとみている。

 道は、プロモーションや認知度向上の取り組み方針となるクルーズ船誘致戦略を策定し、本道への寄港を促進する考え。クルーズの定期・定点化、クルーズ基地化の課題を整理するほか、海外船社への誘致活動の実施方法を検討する。

 道内港への寄港回数は次の通り。
 ▽28回=函館▽25回=小樽▽13回=釧路▽11回=沓形▽5回=室蘭▽4回=香深、網走▽3回=稚内、苫小牧、羅臼漁港▽2回=青苗漁港、鴛泊▽1回=奥尻、白老、留萌


関連キーワード: 国交省 港湾

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • 古垣建設
  • 北海道水替事業協同組合
  • オノデラ

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

藻岩高敷地に新設校 27年春開校へ
2022年02月21日 (3,008)
おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,388)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,343)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,250)
おとなの養生訓 第126回「なぜ吐くのか」 空腹時...
2017年12月22日 (845)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。