室蘭市は、市体育館改築に2020年度着工する方針だ。当初は現地改築を想定していたが、入江運動公園内への移転改築に方針転換したことで、建設スケジュールが早まった。これにより、遅くとも19年度までに基本・実施設計を発注するとみられる。
14日の第2回定例市議会で、早坂博氏(新緑会)らの質問に市側が答弁した。
現体育館は、宮の森町4丁目1の中島公園内にあり、規模は鉄骨ダイヤモンドトラス一部RC造、地下1地上2階、延べ6287m²。1969年の建設で老朽化が進んでいるほか、耐震性も不足しているため、建て替えの必要性が生じている。
市は15年度に、仮称・総合体育館基本計画を作成。これによると、新体育館の規模は地下1地上2階、延べ7950m²を想定。現地建て替えでの総事業費として、約40億円を試算していた。
市側は議会答弁の中で、入江運動公園への移転改築について、現地建て替えよりも国からの補助金を獲得できる可能性が高いほか、「全道レベルの大会開催時に駐車場を確保できるスペースがある」「JR室蘭駅の利用を促進し、市街地活性化につながる」などの利点を挙げた。