電源開発が苫前風力発電所建て替えを20年8月着工

2018年06月18日 13時00分

 電源開発(東京都中央区銀座6丁目15の1、渡部肇史社長)は、風力発電の苫前ウィンビラ発電所を建て替える。出力規模は現状と同じ3万600㌔㍗だが、風車を大型化して発電効率をアップ。風車数を半分以下とする。2020年8月の着工を目指し、環境アセスメントなどの手続きを進めている。今後、詳細設計や施工業者の選定をする。

 苫前町上平地区にある既存発電所は、2000年12月に稼働開始。風車の設計上の耐用年数が約20年であることや、発電機などを最新のものに切り替えて発電効率を高めるために建て替える。

 道などで縦覧が始まった環境影響評価準備書によると、現在ある定格出力1500㌔㍗の風車5基、同1650㌔㍗の風車14基の計19基全てを撤去し、最大定格出力4300㌔㍗の風車8基を新設する。

 風車はブレード3枚、ローター直径130m、地上からローター中心までの高さは85mとする。ローター直径は既存の約2倍となる。

 1基当たりの出力は高まるが、風況に合わせて出力制限することで、現状の発電規模を維持する。

 工期は20年8月から23年7月までを想定。20年度は敷地造成など、21―22年度で既設風車の撤去や新設風車の基礎、据え付けなどを進める考え。

 苫前町内では、ユーラスエナジーホールディングス(本社・東京)も同時期に風力発電所の設備更新を計画している。既存風車を撤去し、定格出力3400㌔㍗の風車を10基設置する内容で、20―21年度の施工を見込んでいる。


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