苫小牧管工事業協同組合青年部は15日、苫小牧工高環境化学科の2年生を対象にしたインターンシップを、苫小牧地域職業訓練センターの夢創館で開催した。水道管の組み立てを通して、水道の仕事の大変さや苦労を肌で感じた。
インターンシップは、同協組が管工事業について興味や関心を持ってもらう目的で、2001年から毎年実施。今回は環境化学実習授業の一環として行われたもので、高校生37人、青年部は13社から19人が参加した。
生徒は13班に分かれ、各班に講師として部員を1人配置。手ほどきを受けながら、事前に製図の授業で作製した図面を参考にし、鋼管、銅管、塩ビ管を切断して加工し、組み立てた。
星琉玖翔(りくと)君は「学校では鉄よりも木を切る作業が多いため、全然うまくいかなかった」とパイプの切断に一苦労する場面も。引率した和泉彰洋教諭は「生徒らが教わっているのはものづくりの基本。進路を選択するに当たってぜひ参考にして」と願っていた。
同協組インターンシップ委員会の福森秀希委員長は「業界の人手不足が叫ばれる中、就職の糧に管工事を選び、地元に根付いてくれる人がいれば何より」と話していた。
22日に最終回を開催。この日に学んだことを参考にし、配管の技能士試験の2級課題を組み上げ、一連の成果を振り返る。