クラウドファンディングで改修費確保とPR 池田ワイン城

2018年06月20日 13時00分

 池田町は、2019年度に着工するブドウ・ブドウ酒研究所(通称・ワイン城)の改修について財源の一部をクラウドファンディング(CF)で集める。財源確保のほかに、観光地としての魅力向上やワイン城自体を全国に周知するために実施を決めた。募集期間は10―12月の3カ月を予定する。

 ワイン城では、耐震改修や老朽化した配管設備、ボイラの長寿命化修繕のほか、観光地としての魅力向上に向けて内外装の改修を進める。18年度に実施設計をし、19年度から工事に取り掛かる予定だ。

 魅力向上に関しては、提携している北大観光学高等研究センターと共に地元住民を対象にしたワークショップや施設内のテナント業者との面談を通して改修内容を検討してきた。こうした取り組みやワイン城自体の知名度を高めようとCFを実施することにした。

■ふるさと納税システム活用

 プロジェクトの運営主体を地方自治体に限定しているガバメントCFで寄付を呼び掛ける。ふるさと納税のシステムを活用しているため、寄付者はプロジェクトに寄付した金額に応じて寄付金控除が受けられる。寄付金は魅力向上に向けた改修に優先して充てる考え。返礼品はワイン城で生産しているワインやブランデーに関連したものを検討している。

 また耐寒性のあるブドウの導入や品種改良を目的にふるさと納税の一部を積み立ててきた「ブドウ研究開発基金」を「十勝ワイン100年創成基金」に切り替え、ワイン城改修にも充てられるようにする予定。この基金とCFで3000万円まで集めたい考えだ。


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