札幌市東区元町まちづくり連合会が進めている「元町会館前広場活用プロジェクト」に札幌工高土木科の3年生10人が課題研究授業として参加している。地域住民との協働による広場整備を目指し、広場計画策定や工作物の製作などを行う予定だ。
元町会館前広場は、ゲートボールコートを有する大規模な広場だが、年に数回のイベントにしか利用されていない状況。そこで、元町地区に本社を構える日本データーサービスが地域貢献の一環として活用プロジェクト活動を連合会に提案し、昨年11月に1回目のワークショップを開いてスタートした。
この活動の中心を担っている同社企画部の永井登茂美課長は日本技術士会北海道本部社会活動委員会技術者のミライ研究委員会のメンバーでもあることから同委員会もサポートしている。
同委員会は毎年、札幌工高土木科2年生を対象に出前授業を実施していて、それらの縁から今回、3年生の課題研究授業に協力することになった。まず、3次元図面や公園計画の作成に向けた測量作業を22日に実施。今後、2回目のワークショップなどを経て、ベンチなどの配置といった公園計画を作成。その後、工作物の組み立てや、地域住民と共に色塗りなどを行う予定。
測量士補の資格を持ち、中心となって作業を進めた近藤遥平さんは「学校で学んだことが生かせる貴重な機会。自分の勉強にもつながり、将来にも役立つので、最大限の力を発揮したい」と目を輝かせていた。
永井課長は「地域と共に実施した事業が完成したときの喜びや達成感を感じてもらいたい」と話していた。